豊かな四季をもつ日本-12月<師走>
豊かな四季をもつ日本
日本は南北に長い国で、それぞれの地域により多少の誤差はありますが、全国的にはっきりとした四季が存在します。そして、私たちの日本の拠点である京都では、春夏秋冬のそれぞれが、殆ど同じぐらいの長さで毎年やってきます。
また、その四季に伴い様々な行事や神事が行われ、1200年という歴史ある都は新しい文化も創造しながら、常にその歴史を守ってきました。
ここでは、農耕民族である日本人らしい京都の行事や神事を中心に日本の四季をご紹介していきます。
十二月〈師走〉
山々の紅葉が次第に朽葉色に変わり、足元に枯葉が積もっていくと同時に目の前の山は冬の色に変わっていきます。師走というのは年の瀬の慌ただしさを言い当てていますが、京都は13日の事始めから更に慌ただしさが目立ち、新春を迎える気分が高鳴ります。
七日~十日 云われや起源は様々ですが、各お寺で京野菜の一つである聖護院大根や長大根を直径1mもあるような大鍋で炊かれ、参詣者に振舞う大根焚きが行われます。この大根が中風除け、長寿延命のご利益があるとされ、多くの人々が遠来します。冬も本番になってきたこの頃にふうふうと吹きながら食す姿は冬の風物詩でもあります。
二十一日~二十二日 この頃、一年で一番昼が短く、夜が長い、冬至となります。この日、浴槽には柚子を浮かべて柚子湯に浸かり、厳しい冬でも健康に暮らせるようにと願う、そして中風除けの呪いで南瓜を食べますが、更にニンジンやレンコン、ギンナン等の「ん」が二つ続く食べ物を七種食べると出世するといわれています。
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